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いつもの部屋で遊んでいた、そのときです。おもちゃの間から、見たこともない大きな機械のヘビがあらわれました。青い光を輝かせながら、がっくんのほうへ顔を近づけます。「えっ……きみは、だれ?」

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次の瞬間、がっくんの体は赤く光るふしぎなトンネルへ吸いこまれていきました。ぐるぐる、ぐんぐん――どこまで行くのでしょう。「うわあああ!」冒険への扉が、いま開きました。

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トンネルを抜けると、そこには空に浮かぶ大きな城と、どこまでも続く美しい世界が広がっていました。機械のヘビは、ずっとがっくんのそばにいます。「ここは……どこなんだろう?」

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がっくんは大きな機械の仲間に乗って、空の街へ出発しました。高い塔も、遠くの山も、いつもよりずっと近くに見えます。「すごい! もっと先まで行ってみよう!」

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たどり着いたのは、にぎやかな異国の街。白い大きな宮殿の前には、たくさんの人と色とりどりのお店が並んでいます。機械のヘビも、めずらしそうにあたりを見回していました。

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今度は青い海へ。がっくんと機械のヘビが波の上を走ると、巨大な生き物たちが次々と海から飛び出しました。水しぶきを浴びながら、がっくんは大笑い。「海の世界も最高だ!」

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ところが、楽しい旅は突然終わりました。空を真っ赤に染めながら、巨大な炎のドラゴンがあらわれたのです。「危ない!」機械のヘビはがっくんを守り、真正面からドラゴンに立ち向かいました。

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危険な場所を離れ、がっくんたちは空高く飛びました。雲の下には、さっきまで旅してきた世界が小さく見えます。でも、冒険はまだ終わっていません。遠くで何かが、がっくんたちを待っていました。

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山の奥で見つけたのは、巨大な扉。まんなかには、金色に輝く大きな鍵穴があります。「この向こうに、何かある。」がっくんと機械のヘビは、静かに扉を見上げました。

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扉の近くへ進むと、岩と機械でできた怪物たちが道をふさぎました。胸には赤い光。「ここから先へは行かせない」と言っているようです。がっくんは覚悟を決めました。

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炎、雷、水、氷――いくつもの力が一気にぶつかり合います。がっくんも大きな武器を握り、機械のヘビと力を合わせました。「いまだ! みんなでいくぞ!」

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すると空そのものが割れたように、巨大な黒い敵が姿をあらわしました。紫と赤の光が世界を包みます。これまでの敵とはまるで違います。「あれが……最後の敵なんだ!」

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まばゆい光が敵の中心をつらぬきました。赤い核は砕け、巨大な体が無数のかけらになって空へ散っていきます。がっくんたちは、ついに最後の敵を倒したのです。

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戦いのあと、倒れた怪物たちの間で二つの宝石が輝いていました。緑と青のふしぎな石です。がっくんが手に取ると、宝石はまるで待っていたかのように強く光りました。

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二つの宝石からあふれた青い光が、がっくんのまわりを駆けめぐります。体の中まで力が満ちていくようです。「この力……ぼくの中に入ってくる!」機械のヘビも、うれしそうに見守っていました。

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そのとき、空から小さな宇宙船がやってきました。窓から顔を出したのは、青い目のロボット猫。「迎えにきたよ!」がっくんは思わず手をふりました。新しい仲間との出会いです。

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戦いが終わった夕暮れ。がっくんは機械のヘビとロボット猫と並んで、空の城を見つめました。激しかった一日がうそのように、世界は静かで美しく輝いていました。

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がっくんは大きな機械のヘビにぎゅっと寄りかかりました。ロボット猫もすぐそばにいます。「ずっと一緒にいられたらいいのにな。」三人は、沈んでいく夕日をいつまでも眺めていました。

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やがて、機械のヘビの体が星のような光に包まれました。そして長い体を空へ伸ばし、銀河の向こうへ昇っていきます。がっくんとロボット猫は手をふりました。「ありがとう! また会おうね!」

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気がつくと、がっくんは自分の部屋にいました。でも、頭の中には冒険で出会った仲間の姿がいっぱいです。机の上の紙に、大きなロボットを描きながら考えました。「ぼくも作ってみたい。」

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がっくんはさっそく作り始めました。部品を集め、ネジをしめ、何度も組み直します。ロボット猫もとなりでお手伝い。「ここかな?」「もう少し!」小さな部屋が、秘密の研究所になりました。

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そしてついに、大きな白いロボットが立ち上がりました。青い光を輝かせる姿を見て、がっくんは目を丸くします。「できた……本当にできた!」ロボット猫もうれしそうです。

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完成したロボットは、がっくんの前にゆっくりひざをつきました。まるで「これからよろしく」とあいさつしているようです。がっくんは見上げながら、誇らしそうに笑いました。

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夕焼けの空へ、白いロボットが飛び立ちました。がっくんとロボット猫は、駅のそばから小さくなる姿を見送ります。「いってらっしゃい!」新しい冒険が、またどこかで始まろうとしていました。

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――そして朝。がっくんはベッドの上で目を覚ましました。「あれ……?」手のひらを何度見ても、宝石はありません。機械のヘビも、ロボット猫もいません。「もしかして、ぜんぶ夢だったの?」

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けれど、その日の夕方。机の上には、夢で見たロボットそっくりの模型が立っていました。そして、そのとなりには青い目の小さなロボット猫。がっくんはにっこり笑います。夢だったのか、本当だったのか――それは、がっくんだけの秘密です。

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